合同会社アルティマシステム

平成30年5月 第5問 問15 相続税の総額の算出

出題内容について

相続税の総額の算出からの出題です。

設例

Aさん(76歳)は、最近、自身の相続について考えるようになった。Aさんには妻Bさん(73歳)との間に長女Cさん(43歳)、二女Dさんおよび長男Eさん(38歳)の3人の子がいるが、二女Dさんは平成28年に病気により死亡している。

Aさんは、自身の相続が開始した際には家族に財産を円満に承継してもらいたいと考えており、遺言書の作成を検討している。

Aさんの親族関係図および主な財産の状況等は、以下のとおりである。

〈Aさんの親族関係図〉

2018年度 5月実施 ファイナンシャル・プランニング技能検定・実技試験 設例 第5問

〈Aさんの主な財産の状況(相続税評価額)〉

  • 預貯金 : 7,000万円
  • 有価証券 : 3,000万円
  • 自宅の敷地(400m²) : 6,000万円
    (「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」適用前)
  • 自宅の建物 : 800万円
  • 賃貸アパートの敷地 : 3,000万円
  • 賃貸アパートの建物 : 1,500万円

〈Aさんが加入している生命保険契約に関する資料〉

  • 保険の種類 : 終身保険
  • 契約者(=保険料負担者)・被保険者 : Aさん
  • 死亡保険金受取人 : 妻Bさん
  • 死亡保険金額 : 3,000万円

※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。

問題

《問15》Aさんの相続が現時点(平成30年5月27日)で開始し、Aさんの相続における課税遺産総額(課税価格の合計額-遺産に係る基礎控除額)が1億5,000万円であった場合の相続税の総額は、次のうちどれか。

1 )

2,200万円

2 )

2,525万円

3 )

2,650万円

<資料>相続税の速算表(一部抜粋)

法定相続分に応ずる取得金額 税率 控除額
万円超
 
1,000
3,000
5,000
10,000
   
 〜 
 〜 
 〜 
 〜 
 〜 
万円以下
1,000
3,000
5,000
10,000
20,000
 
10%
15%
20%
30%
40%
 
50万円
200万円
700万円
1,700万円

解答・解説

解答:2

相続税の総額は、Aさんの相続に係る課税遺産総額(課税価格の合計額-遺産に係る基礎控除額)1億5,000万円を各法定相続人の法定相続分に応じた取得金額を算出して求める。

Aさんの相続人は、「妻Bさん、長女Cさん、長男Eさん、孫Fさん(二女Dさんから代襲相続)」となり、「妻Bさんの法定相続分は、1/2」「長女Cさん、長男Eさん、孫Fさん(二女Dさんから代襲相続)の法定相続分は、1/6(1/2×1/3)」となる。

1億5,000万円×1/2=7,500万円(妻Bさんの法定相続分に応じた取得金額)

1億5,000万円×1/6=2,500万円(長女Cさん、長男Eさん、孫Fさん(二女Dさんから代襲相続)の法定相続分に応じた取得金額)

上記で算出した、法定相続分に応じた取得金額を相続税の速算表に当てはめ相続税を算出。

7,500万円×30%-700万円=1,550万円

2,500万円×15%-50万円=325万円

算出した相続税を法定相続人の人数分合計をして相続税の総額を算出。

1,550万円+325万円+325万円+325万円=2,525万円(相続税の総額)

したがって2が正解となります。

FP試験対策キーワード

法定相続分

  • 配偶者と子が相続人となるときは、法定相続分はそれぞれ1/2となる。
    子が複数人いる時は、法定相続分を子の人数で割ることにより子の法定相続分を算出する。