合同会社アルティマシステム

平成30年1月 第2問 問4 投資指標

出題内容について

投資指標のPER(株価収益率)・PBR(株価純資産倍率)・ROE(自己資本利益率)からの出題です。

設例

会社員のAさん(50歳)は、余裕資金を利用して、かねてから興味を持っていた上場企業であるX社の株式(以下、「X社株式」という)およびY社の社債(以下、「Y 社債」という)を運用対象として検討している。そこで、Aさんは、ファイナンシャル・プランナーのMさんに相談することにした。Aさんが購入を検討しているX社株式およびY社債に関する資料は、以下のとおりである。

〈X社株式に関する資料〉

  • 業種 : 自動車部品製造業
  • 特徴 : 業界内では大手の事業規模であり、輸出中心の企業である。
  • 株価 : 500円
  • 当期純利益 : 200億円
  • 純資産(自己資本) : 2,000億円
  • 発行済株式数 : 4億株(すべて普通株式)
  • 前期の配当金の額(年額) : 20円(1株当たり)

〈Y社債に関する資料〉

  • 業種 : 不動産業
  • 購入価格 : 102円(額面100円当たり)
  • 表面利率 : 0.6%
  • 残存期間 : 4年
  • 償還価格 : 100円
  • 格付 : A

※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。

問題

《問4》Mさんは、Aさんに対して、X社株式の投資指標について説明した。Mさんが説明した以下の文章の空欄①~③に入る語句の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。

「株価の相対的な割安・割高の度合いを判断する指標として、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などが用いられますが、X社株式のPERは( ① )倍、PBRは( ② )倍となります。また、株主から出資された資本をいかに効率よく活用して利益を上げているかを判断する指標として用いられるROE(自己資本利益率)については、X社は( ③ )%となります」

1 )

① 1② 10③ 10

2 )

① 10② 1③ 10

3 )

① 10② 4③ 50

解答・解説

解答:2

「株価の相対的な割安・割高の度合いを判断する指標として、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などが用いられますが、X社株式のPERは10倍、PBRは1倍となります。また、株主から出資された資本をいかに効率よく活用して利益を上げているかを判断する指標として用いられるROE(自己資本利益率)については、X社は10%となります」

それぞれの投資指標は下記の方法で算出します。

・EPS(1株当たり純利益)は、当期純利益(税引後利益)÷発行済株式数

・PER(株価収益率)は、株価÷EPS(1株当たり純利益)

・BPS(1株当たり純資産)は、純資産÷発行済株式数

・PBR(株価純資産倍率)は、株価÷1株あたり純資産

・ROE(自己資本利益率)は、当期純利益(税引後利益)÷自己資本×100

設例の数値で算出。

・EPS:2,000億円÷4億株=50

・PER:500円÷50=10

・BPS:2,000億円÷4億株=500

・PBR:500円÷500=1

・ROE:200億円÷2,000億円×100=10

したがって2が正解となります。

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投資指標の算出方法

・EPS(1株当たり純利益)は、当期純利益(税引後利益)÷発行済株式数

・PER(株価収益率)は、株価÷EPS(1株当たり純利益)

・BPS(1株当たり純資産)は、純資産÷発行済株式数

・PBR(株価純資産倍率)は、株価÷1株あたり純資産

・ROE(自己資本利益率)は、当期純利益(税引後利益)÷自己資本×100