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平成30年1月 第5問 問14 相続税の課税価格・遺留分

出題内容について

相続税の課税価格と遺留分からの出題です。

設例

Aさん(70歳)の推定相続人は、妻Bさん(70歳)、長女Cさん(42歳)および長男Dさん(40歳)の3人である。

Aさんは、妻Bさんには現預金および自宅を、長女Cさんには自宅に隣接する賃貸アパートを相続させたいと考えており、遺言書の作成の準備を検討している。また、Aさんは、現在、生命保険に加入していないため、相続対策として一時払終身保険への加入を検討している。

〈Aさんの家族構成〉

  • 妻Bさん : Aさんと自宅で同居している。
  • 長女Cさん : 公務員。Aさん夫婦と同居している。
  • 長男Dさん : 会社員。妻と子2人で賃貸マンションに暮らしている。

〈Aさんが保有する主な財産(相続税評価額)〉

  • 現預金 : 6,000万円
  • 自宅(敷地360m²) : 5,000万円(注)
  • 自宅(建物) : 1,000万円
  • 賃貸アパート(敷地300m²) : 3,500万円(注)
  • 賃貸アパート(建物) : 3,000万円(年間収入500万円)
  • (注)「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」適用前の金額

〈Aさんが加入を検討している一時払終身保険の内容〉

  • 契約者(=保険料負担者)・被保険者 : Aさん
  • 死亡保険金受取人 : 長女Cさん
  • 死亡保険金額 : 2,000万円

※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。

問題

《問14》Aさんの相続等に関する以下の文章の空欄①~③に入る数値の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。

ⅰ )

「Aさんが加入を検討している一時払終身保険の死亡保険金は、みなし相続財産として相続税の課税対象となります。当該生命保険の加入後にAさんが亡くなった場合、長女Cさんが受け取る死亡保険金のうち、相続税の課税価格に算入される金額は( ① )万円となります」

ⅱ )

「妻Bさんおよび長女Cさんが相続財産の大半を取得した場合、長男Dさんの遺留分を侵害する可能性があります。仮に、遺留分算定の基礎となる財産の価額が2億円である場合、長男Dさんの遺留分の金額は( ② )万円です」

ⅲ )

「妻Bさんが自宅の敷地を相続により取得し、『特定居住用宅地等』として小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例の適用を受けた場合、その敷地は( ③ )m²までの部分について80%の減額が受けられます」

1 )

① 500② 5,000③ 240

2 )

① 1,500② 5,000③ 330

3 )

① 500② 2,500③ 330

解答・解説

解答:3

ⅰ )

「Aさんが加入を検討している一時払終身保険の死亡保険金は、みなし相続財産として相続税の課税対象となります。当該生命保険の加入後にAさんが亡くなった場合、長女Cさんが受け取る死亡保険金のうち、相続税の課税価格に算入される金額は500万円となります」

ⅱ )

「妻Bさんおよび長女Cさんが相続財産の大半を取得した場合、長男Dさんの遺留分を侵害する可能性があります。仮に、遺留分算定の基礎となる財産の価額が2億円である場合、長男Dさんの遺留分の金額は2,500万円です」

ⅲ )

「妻Bさんが自宅の敷地を相続により取得し、『特定居住用宅地等』として小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例の適用を受けた場合、その敷地は330m²までの部分について80%の減額が受けられます」

長女Cさんが受け取る死亡保険金のうち、相続税の課税価格に算入される金額は非課税限度額を求めて算出する。

500万円×3(法定相続人の数)=1,500万円(非課税限度額)

2,000万円-1,500万円=500万円(相続税の課税価格に算入される金額)

長男Dさんの遺留分の金額は法定相続分に総体的遺留分を乗じて算出する。

総体的遺留分は、「相続人が直系尊属のみの場合は被相続人の財産の1/3」、「その他の場合は被相続人の財産の1/2」とされている。

1/2×1/2×1/2=1/8(遺留分)

2億×1/8=2,500万円(遺留分の金額)

したがって3が正解となります。

FP試験対策キーワード

遺留分権利者(遺留分が認められる相続人)

  • 遺留分権利者は、「配偶者」「子(子の代襲相続人も含む)」「直系尊属」である。