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平成29年9月 第4問 問12 民法における瑕疵担保責任

出題内容について

民法における瑕疵担保責任からの出題です。

設例

会社員のAさん(42歳)は、現在、賃貸住宅に居住しているが、住宅ローンを利用してマンションの購入を検討している。近所の不動産会社(宅地建物取引業者)を訪ねたところ、Xさんが所有する中古マンション(以下、「甲マンション」という)の売却物件情報の提供を受けたため、Aさんは甲マンションの購入を検討することにした。
Aさんが購入を検討している甲マンションの売却物件情報は、以下のとおりである。

〈甲マンションの売却物件情報〉

物件名 甲マンション401号室 価格 4,000万円
所在地 ○○市○○町○丁目○番○号 間取り 3LDK
交通 ○○線○○駅徒歩○○分 所在階 4階/14階建
建築年月 平成10年7月 建物構造 鉄骨鉄筋コンクリート造
総戸数 80戸 専有面積 71.00m²(壁芯面積)
用途地域 第一種住居地域 敷地利用権 所有権
広告表示有効期限 平成29年10月31日 取引態様 一般媒介

※Xさんは、宅地建物取引業者ではない。

※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。

問題

《問12》民法における瑕疵担保責任に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 )

Aさんが甲マンションに入居後、隠れた瑕疵が判明し、AさんがXさんの瑕疵担保責任に基づく損害賠償の請求をする場合、Aさんはその隠れた瑕疵があることを知った時から1年以内に権利を行使しなければならない。

2 )

民法における瑕疵担保責任は強行規定であるため、XさんおよびAさんの合意があっても、「売主は瑕疵担保責任を負わない」とする特約は無効である。

3 )

Xさんは、甲マンションに隠れた瑕疵があることを知らなかった場合、その瑕疵について瑕疵担保責任を負う必要はない。

解答・解説

解答:1

1 )

適切。民法570条、566条3項。

2 )

不適切。民法における瑕疵担保責任は任意規定であるため、XさんおよびAさんの合意があれば、「売主は瑕疵担保責任を負わない」とする特約も有効である。

3 )

不適切。民法における売主の瑕疵担保責任は、無過失責任とされているため、Xさんは、甲マンションに隠れた瑕疵があることを知らなかった場合でも、その瑕疵について瑕疵担保責任を負う必要がある。

したがって1が正解となります。

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民法における瑕疵担保責任

  • 不動産の売買契約において、売買の目的物に隠れた瑕疵があり、買主が売主の瑕疵担保責任に基づく損害賠償の請求をする場合、買主は、その瑕疵がある事実を知った時から1年以内に当該権利を行使しなければならない。