出題内容について
株式の売買からの出題です。
設例
会社員のAさん(40歳)は、これまで定期預金を中心に資産を運用してきたが、先日、証券会社の担当者から、「非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等の非課税措置(以下、当該非課税措置は『NISA』、当該非課税口座は『NISA口座』という)」を利用した資産運用について提案を受けた。Aさんは以前から興味を持っていたX社株式を購入したいと考えており、購入にあたって株式投資の仕組みや株式に関する各種投資指標について知りたいと思っている。そこで、Aさんは、ファイナンシャル・プランナーのMさんに相談することにした。
Aさんが購入を検討しているX社株式に関する資料は、以下のとおりである。
〈X社に関する資料〉
- 業種 : 電子部品製造業
- 特徴 : 輸出企業のため、円安の環境では業績が向上する。
- 株価 : 1,200円
- 当期純利益 : 35億円
- 純資産(自己資本) : 350億円
- 総資産 : 1,000億円
- 発行済株式数 : 3,500万株
- 前期の配当金の額(年額) : 12億6,000万円
※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。
問題
《問5》Mさんは、Aさんに対して、株式投資について説明した。Mさんの説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
1 )
「国内の金融商品取引所において、上場株式を普通取引で売買した場合、売買が成立した日から起算して3営業日目に受渡しが行われます」
2 )
「同一銘柄について、価格の異なる複数の買い指値注文がある場合、価格の高い指値注文から優先して売買が成立します」
3 )
「国内上場株式の売買において、通常、成行注文は指値注文に優先するため、売買が成立しやすくなります」
解答・解説
解答:1
1 )
不適切。国内の金融商品取引所において、上場株式を普通取引で売買した場合、売買が成立した日から起算して4営業日目に受渡しが行われる。
2 )
適切。なお、指値注文は、売買の価格を指定する注文方法である。
3 )
適切。なお、成行注文は、売買の価格を指定ぜず、売買の成立を優先させたい場合の注文方法である。
したがって1が正解となります。
FP試験対策キーワード
上場株式の普通取引
- 国内の金融商品取引所において、上場株式を普通取引で売買した場合、売買が成立した日から起算して4営業日目に受渡しが行われる。