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平成29年9月 第4問 問12 所得税における総所得金額の算出

出題内容について

所得税における総所得金額の算出からの出題です。

設例

会社員のAさんは、妻Bさん、長女Cさんおよび母Dさんとの4人家族である。Aさんは、住宅ローンを利用して平成29年8月に新築マンションを取得し、同月中に入居した。Aさんとその家族に関する資料等は、以下のとおりである。

〈Aさんとその家族に関する資料〉

  • Aさん(39歳) : 会社員
  • 妻Bさん(37歳)  : 平平成29年中にパートにより給与収入100万円を得ている。
  • 長男Cさん(7歳)  : 小学生。平成29年中の収入はない。
  • 母Dさん(71歳)  : 平成29年中の収入は、老齢基礎年金のみであり、その収入金額は72万円である。

〈Aさんの平成29年分の収入等に関する資料〉

  • (1)給与収入の金額 : 700万円
  • (2)一時払養老保険(保険期間10年)の満期保険金
  • 契約年月 : 平成19年5月
  • 契約者(=保険料負担者)・被保険者 : Aさん
  • 死亡保険金受取人 : 妻Bさん
  • 満期保険金額 : 330万円
  • 一時払保険料 : 300万円

〈Aさんが利用した住宅ローンに関する資料〉

  • 借入年月日 : 平成29年8月1日
  • 平成29年12月末の借入金残高 : 2,000万円
  • ※住宅借入金等特別控除の適用要件は、すべて満たしているものとする。

〈Aさんが平成29年中に支払った損害保険料に関する資料〉

保険の種類 契約者
(保険料負担者)
契約年月 年間支払保険料
火災保険 Aさん 平成29年8月 27,000円
地震保険 Aさん 平成29年8月 12,000円

※上記の保険は、いずれもAさんの自宅を補償対象とする損害保険である。

※家族は、Aさんと同居し、生計を一にしている。

※Aさんとその家族は、いずれも障害者および特別障害者には該当しない。

※Aさんとその家族の年齢は、いずれも平成29年12月31日現在のものである。

※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。

問題

《問12》Aさんの平成29年分の所得税における総所得金額は、次のうちどれか。

1 )

510万円

2 )

525万円

3 )

540万円

〈資料〉

給与収入金額 給与所得控除額
万円超
 
180
360
660
1,000
   
 〜 
 〜 
 〜 
 〜 
 〜 
万円以下
180
360
660
1,000
 
収入金額×40% (65万円に満たない場合は、65万円)
収入金額×30%+18万円
収入金額×20%+54万円
収入金額×10%+120万円
220万円

解答・解説

解答:1

設例からAさんの平成29年分の収入は、700万円(給与収入の金額)・330万円(一時所得の金額)の二つであることが確認できます。ここから総所得金額を算出します。

給与所得控除:700万円×10%+120万円=190万円

給与所得:700万円-190万円=510万円

一時所得:330万円-300万円-50万円=-20万円

一時所得の損失の金額は他の各種所得の金額から控除することはできないため0と扱う。

Aさんの平成29年分の所得税における総所得金額は、給与所得の合計510万円となる。

したがって1が正解となります。

なお、総所得金額とは、下記の所得の合計額であり、損益通算が可能な場合は損益通算後の金額のことです。(純損失、雑損失の繰越控除など一定の繰越控除を受けている場合は、その適用後の金額をいいます。)

  • 事業所得
  • 不動産所得
  • 利子所得
  • 給与所得
  • 総合課税の配当所得
  • 総合課税の短期譲渡所得
  • 雑所得
  • 総合課税の長期譲渡所得の2分の1
  • 一時所得の2分の1

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一時所得の金額

  • その年中の一時所得に係る総収入金額-その収入を得るために支出した金額-特別控除額(最高50万円)=一時所得の金額(算出した一時所得の金額×1/2が総所得金額に算入される)