出題内容について
不動産登記記録の出題です。
設例
会社員のAさん(45歳)は、父親から相続により取得したマンション(以下、「物件X」という)で妻Bさん(43歳)と2人で暮らしていたが、手狭になってきたため、仲介業者を通して物件Xを第三者のCさんに売却したうえで、近くの戸建住宅(以下、「物件Y」という)に住み替える予定である。Aさんは、物件Xを売却して得た資金を物件Yの購入に充てたいと考えている。
物件Xおよび物件Yに関する資料は、以下のとおりである。
〈物件Xおよび物件Yに関する資料〉
物件X(譲渡予定マンション) | 物件Y(購入予定戸建住宅) | |
---|---|---|
取得時期 | 平成14年7月 (父親から相続により取得) |
平成29年6月予定 |
取得価額 | 不明 | 6,000万円 ・土地 3,500万円 ・建物 2,500万円 |
譲渡時期 | 平成29年6月予定 | ― |
譲渡価額 | 4,500万円 | ― |
固定資産税評価額 | 2,400万円 | 4,200万円 |
条件等 | 仲介手数料等の譲渡費用は、150万円 | ― |
※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。
問題
《問11》 不動産登記記録に関する次の文章の空欄①〜③に入る語句の組合せとして、最も適切なものはどれか。
不動産登記記録は、表題部と権利部に分かれており、権利部はさらに甲区および乙区に分かれている。表題部の土地の表示には、所在・地番・地目・( ① )等が、区分建物ではない建物の表示には、所在・( ② )・構造・床面積等が記載されている。一方、権利部の甲区には( ③ )に関する登記事項が記載されており、乙区には( ③ )以外の権利に関する登記事項が記載されている。
1 )① 地積② 家屋番号③ 所有権
2 )① 住居表示② 家屋番号③ 抵当権
3 )① 地積② 住宅性能評価③ 所有権
解答・解説
解答:1
1 )適切。不動産登記記録は、表題部と権利部に分かれており、権利部はさらに甲区および乙区に分かれている。表題部の土地の表示には、所在・地番・地目・地積等が、区分建物ではない建物の表示には、所在・家屋番号・構造・床面積等が記載されている。一方、権利部の甲区には所有権に関する登記事項が記載されており、乙区には所有権以外の権利に関する登記事項が記載されている。
2 )不適切。
3 )不適切。
したがって1が正解となります。
FP試験対策キーワード
不動産登記記録
- 不動産登記記録は、表題部と権利部に分かれている
- 表題部の土地の表示には、所在・地番・地目・地積等、区分建物ではない建物の表示には、所在・家屋番号・構造・床面積等がそれぞれ記載されている
- 権利部の甲区には所有権に関する登記事項、乙区には所有権以外の権利に関する登記事項がそれぞれ記載されている