出題内容について
長期平準定期保険の第1回保険料払込時の経理処理(仕訳)の出題です。
設例
X株式会社(以下、「X社」という)の創業社長であるAさん(75歳)は、35年前にX社を設立した。Aさんは、高齢を理由に今期限りで勇退し、後任として、X社の専務取締役である長男Bさん(40歳)が社長に就任する予定である。
Aさんは、現在、長男Bさんの退職金準備を目的とする生命保険への加入を検討している。そこで、Aさんは、生命保険会社の営業担当者であるMさんに相談したところ、下記<資料>の生命保険の提案を受けた。
<資料>Mさんが提案した生命保険の内容
保険の種類 | 長期平準定期保険(無配当・特約付加なし) |
---|---|
契約者(=保険料負担者) | X社 |
被保険者 | 長男Bさん |
死亡保険金受取人 | X社 |
保険期間・保険料払込期間 | 100歳満了 |
死亡保険金額 | 1億円 |
年払保険料 | 210万円 |
65歳時の解約返戻金額 | 4,850万円(単純返戻率92.3%) |
※解約返戻金額の80%の範囲内で、契約者貸付制度を利用することができる。
※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。
問題
《問8》《設例》の長期平準定期保険の第1回保険料払込時の経理処理(仕訳)として、次のうち最も適切なものはどれか。
1 )
借 方 | 貸 方 |
---|---|
前払保険料 210万円 | 現金・預金 210万円 |
2 )
借 方 | 貸 方 |
---|---|
定期保険料 105万円 | 現金・預金 210万円 |
定期保険料 105万円 |
3 )
借 方 | 貸 方 |
---|---|
定期保険料 210万円 | 現金・預金 105万円 |
前払保険料 105万円 |
解答・解説
解答:2
1 )
不適切。
2 )
適切。長期平準定期保険の経理処理(仕訳)は、保険期間の開始時からその10分の6までに相当する期間までの間は、支払保険料の「2分の1を費用」、「2分の1を資産」に計上するとされている。
したがって、借方に定期保険料(費用の増加)105万円・前払保険料(資産の増加)105万円、貸方に現金・預金(資産の減少)210万円となる。
3 )
不適切。
したがって2が正解となります。
FP試験対策キーワード
長期平準定期保険の経理処理(仕訳)
- 長期平準定期保険の経理処理(仕訳)は、保険期間の開始時からその10分の6までに相当する期間までの間は、支払保険料の「2分の1を費用」、「2分の1を資産」に計上する