出題内容について
国民年金の老齢基礎年金からの出題です。
設例
個人事業主のAさん(46歳)は、最近、老後の生活資金の準備について考えるようになり、老後の年金収入を増やすための方策を検討している。
そこで、Aさんは、ファイナンシャル・プランナーのMさんに相談することにした。 Aさんの公的年金の加入歴等に関する資料は、以下のとおりである。
〈Aさんに関する資料〉
- 昭和46年4月22日生まれ
- 公的年金の加入歴(見込み期間を含む)

※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。
問題
《問1》 はじめに、Mさんは、老齢基礎年金について説明した。Mさんが、Aさんに対して 説明した以下の文章の空欄①~③に入る語句または数値の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。
「Aさんが60歳になるまで国民年金の定額保険料を納付した場合、65歳から受給することができる老齢基礎年金の年金額は、( ① )円(平成28年度価額)となります。
老齢基礎年金の支給開始年齢は原則65歳ですが、Aさんが希望すれば、60歳以上65歳未満の間に老齢基礎年金の繰上げ支給を請求することができます。仮に、Aさんが60歳0カ月で老齢基礎年金の繰上げ支給を請求した場合の減額率は( ② )% となります。ただし、老齢基礎年金の繰上げ支給を請求した場合は、『( ③ )減額された年金が支給される』『繰上げ支給の受給権が発生した後は、障害基礎年金の受給権が取得できない』等に注意が必要です」
1 )① 741,095② 30③ 生涯
2 )① 741,095② 42③ 65歳になるまで
3 )① 780,100② 42③ 70歳になるまで
解答・解説
解答:1
「Aさんが60歳になるまで国民年金の定額保険料を納付した場合、65歳から受給することができる老齢基礎年金の年金額は、741,095円(平成28年度価額)となります。
老齢基礎年金の支給開始年齢は原則65歳ですが、Aさんが希望すれば、60歳以上65歳未満の間に老齢基礎年金の繰上げ支給を請求することができます。仮に、Aさんが60歳0カ月で老齢基礎年金の繰上げ支給を請求した場合の減額率は30% となります。ただし、老齢基礎年金の繰上げ支給を請求した場合は、『生涯減額された年金が支給される』『繰上げ支給の受給権が発生した後は、障害基礎年金の受給権が取得できない』等に注意が必要です」
したがって1が正解となります。
FP試験対策キーワード
老齢基礎年金の繰上げ支給の減額率
- 減額率は、「0.5%×繰上げ請求月から65歳に達する日の前月までの月数」で算出できる。
- 減額率は、生涯変わらないため、老齢基礎年金の繰上げ支給を請求した場合は、生涯減額された年金が支給される。
問題
- 平成29年5月 第1問 問1 老齢基礎年金
- 平成29年5月 第1問 問2 付加保険料
- 平成29年5月 第1問 問3 小規模企業…
- 平成29年5月 第2問 問4 公的年金制…
- 平成29年5月 第2問 問5 生命保険の…
- 平成29年5月 第2問 問6 生命保険の…
- 平成29年5月 第3問 問7 役員退職金
- 平成29年5月 第3問 問8 長期平準定…
- 平成29年5月 第3問 問9 長期平準定…
- 平成29年5月 第4問 問10 各種所得控除
- 平成29年5月 第4問 問11 総所得金額
- 平成29年5月 第4問 問12 所得税の課税
- 平成29年5月 第5問 問13 法定相続…
- 平成29年5月 第5問 問14 相続税の総額
- 平成29年5月 第5問 問15 遺言
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